424人が本棚に入れています
本棚に追加
私は、白い服を着ていた女の人に抱っこされたまま、ある部屋に連れて行かれて、小さいベッドに寝かされた。私は、眠くて仕方無かった。皆が私の顔を覗きにやって来た。
しわくちゃの背の小さいお祖母さん、背筋がのびてる、お祖父さん皆、にこにこ笑ってくれた。私もつられて、にこにこ笑って居た。私の人生の始まりだった。これから、どんな事おきるのかな?
楽しみだった。ママもパパも私を大事に育ててくれた。
『稜子は、本当に誰と会っても、にこにこしてるわね。私に似たのかしら?』
『いやっ。外交的なのは、俺に似たんだよ。』
二人共まだ、産まれたばかりの私を取り合いながら、笑ってた。
『稜子が将来結婚する時、貴方泣くんでしょうね。(笑)』
『おいおい、嫁さんになんかやるもんか、嫁さんには、やらん。(笑)』
『全く、稜子…お嫁さんに行けないみたいよ。彼氏も作れないの辛いよねぇ。(笑)』幸せだった。でも、この母の何気ない一言が何十年後には、現実になるなんて、家族皆は、想像出来ただろうか…。
最初のコメントを投稿しよう!