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あれから、ママのお腹が段々大きくなってきた。ママは、ハイハイするようになった私を自分のお腹に手をあてて何時も…。
『赤ちゃん貴方のお姉さんよご挨拶してね。』
私は、意味が全く解らないので、何時もお腹をポンポン叩いていた。パパは、それを見て、
『おいおい、稜子赤ちゃんが痛い、痛いって泣いてるよ。』
って笑いながら、抱っこしてくれた。本当に幸せだった。
ある日、ママがお腹を抑えて、病院に運ばれた。私は、パパに抱っこされて、すやすや眠っていた。
目が開いた時には、そこに、私より小さい赤ちゃんが眠っていた。ママは、私の顔を見て
『稜子、貴方の弟よ。お姉さんになったね。』
って笑っていた。パパもにこにこ笑ってた。私に姉弟が出来た瞬間だった。
パパに抱っこされて、改めて上から覗いてみたら、目があった。私は、思いっきり笑った。
『〇◇£%∞ウニャニャ。』
一応挨拶したよ。
貴方の姉ちゃんだよって。
赤ちゃんもきゃっきゃっ笑って返してくれた。可愛い弟…。
私は、又眠りについた。
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