出会い

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私が剣道に出会ったのは15年前6歳の秋だった。祖父が道場の先生だったこともあり普通の人より少し早めに道場に通い始めていた。当初は、礼儀作法から始まり、素振り等の簡単な動作から習っていた。僕は祖父から前もって教わっていたので軽々とやっていた。小学校にあがって初めての大会が5月に迫っていた。祖父は学校から帰ってくる僕を毎日待っていた。何をするのかなと思いきや特訓をすると言って家の横でジャージ上下に防具というダサイ格好をして外でやっていた。最初は恥ずかしくて練習に集中出来ずにいた。しかし一週間が過ぎた頃にはもう慣れていた。大会前日の特訓で祖父に言われた。「ゆうや!お前は強いから自信を持って試合してこい!辛いときはじいちゃんと練習した事を思いだしなさい」と言われた。大会本番、僕は祖父の教えを守り見事優勝することができた。凄く嬉しかったのを今でも覚えてる。
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