記憶の中

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記憶の中

廃墟になりかけの建造物の扉を開けると真っ直ぐな道の先に螺旋状の階段が有ります。 錆付いたその階段の手摺りに手を掛け上り始めようとすると、ざらついた感覚が体を支配しました。 鎖で絡められた孤独…悪魔の様な邪心…悪戯な詩…ガラスが割れた様な悲鳴…。 そう…走馬灯の様に降り注ぐ闇の記憶。 後ろを振り返りながら一段一段足を運ばせ憂鬱な後悔を噛み締め…そしてリアルな明日を想像して終点…頂上を目指します。
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