宛の無い手紙

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しかしまぁ、過去を色々と振り返れば皆様と暮らしてきたあの街でも、何故…自分がそこに居るのか解らなかった訳で… つまり私は、今居る場所を何時でも逃げ出したいと思っている弱い男で在るのだと思います。 況してや場所から逃げるだけの問題では無く今の自分さえも脱ぎ捨てられるものなら捨ててしまいたい! そんな弱い男なのです…。 後悔先に立たずと申しますが、その事を常に心に秘めながら自由に生きて居ますと知らぬ間に足を掬われる事もございます。 では、その自由がいけないのか偶々そこに有った信念がいけないのかそれが運命だとしたら… 私の疑問は深まる一方。 困ったものです。
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