試したくない選択

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帰りのHR。 今日は球技大会だけであり、全ての試合が終了後、俺たちは放課となるはずだった。 しかし俺たちのクラスは、一部の女子によって打ち上げを始められ、帰ることを許してくれない。 俺は正直早く帰りたい。 疲れたし、肩痛いし。 まぁ結果はといえば、男子三回戦負け。といっても俺たちの学校は8クラス、言い換えれば決勝戦負け。 つまり俺たちは準優勝。 女子は…一回戦敗退。 「でもさぁ、今日相沢大活躍だよね!」 「あ…いや別に」 力を使った俺なのだから、それは当然だろ。 「でもさ、なんで決勝戦は投げなかったの?」 肩壊してまでやるようなことでもないし、決勝戦だけは実際投手をやっていたセンターに変わってもらった。 少し確認のために…。 「やっぱり慣れてなくてさ、ちょっと肩に限界を感じて…」 「ふーん」 人が変われば結果も変わる。 実際投手のセンターに投手を変わってもらった後は…惨敗。コールド負けした。 確か…前回は負けの責任者に女子の誰かがつっかかったのを覚えている。 「ねぇ負け投手」 「…。」 記憶通り、負け投手に一人の女子が詰め寄った。 本当ならば、そこは武人の役目だったはずなのに。 結果を変えてしまった。 前回は負け投手となっても、武人のエラーが敗因だったため、負け投手は責められることはなかった。 「自信あり気にやるなんていうから、相沢が変わってくれたっていうのに、それをアンタは…」 「うるさいなぁ!!」 「ちょっと、なにもそこまで怒鳴ることないじゃん!」 さらに記憶が確かなら、この二人…明日には彼氏彼女同士のはず。
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