エピローグ

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「とりあえず、進学するといいよ」 「そうだね。大学行って勉強しながらバイトすれば」 「けど、バイトだけじゃ生活難しいんじゃ?」 今はまだ楓が住む坂上家に、今日は泊まりに来ている聡吏。 なんだかんだと泉水にイジメられているが、笑っていられるから簡単に受け流せる。 そして今日は、聡吏の進路についてなぜか話し合いになっている。 「あたし、まだ仕事続けるし、貯金もあるから大丈夫」 「バイトってもどこでもいいわけじゃないし…」 「あ、じゃあ、俺の下で働いて」 「え~、坂上の下で~?」 良い提案だと思うが、なぜか不満な声を漏らす。 「いやいや、楓さん?それは俺が決めることじゃ?」 「そうだよ。俺、バイトで雇おうと思ってないし」 「泉水~、坂上がイジメる~」 「もう!翔!ちゃんと話してあげないと!」 「はは、ごめんごめん」 泉水に怒られるも反省の色を見せることなく謝ってくる。 「俺の下でちゃんと働いてもらったら、給料もちゃんと出るしバイトよりは全然いいと思うよ」
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