花束の束縛

2/12
19849人が本棚に入れています
本棚に追加
/386ページ
「まぁ、普通に考えて俺が会社継いでも何も出来ねぇよ。 何っっにも勉強してねぇもん。 っつーか、俺がピアノに出会ってなければ龍太郎はどうなってたんだろうな。 ニート?廃人? まじで感謝しろよ? ハハハッ」 「…うるせーよ」 実家からの帰り道、龍也のマンションまで龍太郎の車で送ることになり、後部座席で龍也はうるさいくらい、上機嫌に話をしていた。 それに龍太郎がツッコミを入れる。 そんな2人に花はクスクスと笑っていた。 「それよりEIの方はいいのかよ。 龍也が跡取りになるつもりで、先方は娘との結婚許したんじゃないのか?」 「あぁ。 だからオヤジと話し合う前に婚約破棄の電話を入れた」 「……」
/386ページ

最初のコメントを投稿しよう!