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「で…でもあたし来たばっかりだし…」
花がおどおどしながら言うと、弘樹は花の髪に触れながら優しくささやく。
「この一週間、お前のことばっかり考えてたんだ。
早く会いたいって…伝わらないかな」
弘樹の言葉に花は首を横に振った。
「そんな…あたしだってずっと思ってた」
そして見つめ合い、口付けを交わす。
花は弘樹に手を引かれ、ベッドルームへと入った。
薄暗いその部屋で、まず弘樹がベッドの上に座り、花に手を差し出す。
扉の近くで立ったまま、花はその手を取るべきか、正直迷っていた。
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