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目の前10センチに龍也の顔がある。
しかし花は、龍也の鋭い視線から目をそらすことなくつぶやいた。
「…何かあったの?」
「は?」
「だって…さっき手が震えてたよ。
すごく辛そうだったじゃない。
どうして?
どうしてピアノ…っ」
花の言葉を待たずして、龍也は花の口をふさぐように突然キスをした。
「…っきゃっ!!」
龍也の腕から逃れようと試みたが、強引な力で花の体は、床に押し倒される形となった。
上には鬼のような形相の龍也がいる。
「…それ以上ごちゃごちゃ言うと今すぐやるぞ?」
「いや…」
「大声出してもここは防音だからな。
無駄だ」
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