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花の目は、恐怖で震え…いや…これは龍也に対する哀れみの目だった。
「…何だよ。
その目は…」
手首をつかむ龍也の手に力がこもる。
「…龍也さん…
きっとあなたにはあなたの道があるよ。
龍太郎にも…
龍太郎の道があるみたいに」
「うるさい」
そうつぶやいた瞬間、龍也は強引に花に口づけをした。
首筋に唇を這わせ、スカートの中に手を入れようとした時、はたと花が抵抗していないことに気づく。
花の顔を見れば、相変わらず哀れみの目を向けている。
いっぱいの涙を浮かべて…
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