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「だって弘樹っていつもいきなりなんだもん。
それにいつもは外だけど今日は家に来いって♪」
嬉しそうに言う花に由香里は驚いて尋ねた。
「え…彼氏実家じゃないんでしょ?何でいっつも外で会うのよ」
「何かお姉さんと同居なんだって。だから家には上げづらいって。姉思いなのよ!」
由香里は不思議そうに首を傾げた。
「あやしいなそれ…お姉さんには紹介されたの?」
「お姉さんも弘樹も仕事で忙しいからしばらくは無理だって!仕事熱心な姉弟♪」
花の言葉に由香里は嫌悪感たっぷりに深くため息をつき、言った。
「…あのさぁ…」
その瞬間、いつの間にか着替えもメイク直しも終えた花がロッカーをパタン!と閉めた。
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