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目的の駅に到着し、花は電車を降りた。
そして駅から徒歩数分にある高級マンションの中へ入った。
そのマンションはオートロックになっており、花は少し戸惑いながら、慣れない手つきで弘樹の部屋番号を押し、呼び出しボタンを押した。
プルループルルー
しばらく呼び出し音が鳴ってから声が聞こえた。
〈はい〉
弘樹の声だ。
「あ、花です」
〈あぁ、入って〉
すると花の前のガラス戸がウィーンと音を立てて開いた。
花はホーッと感心しながらいそいそと中に入った。
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