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ロビーを通り、エレベーターに乗って、最上階のボタンを押した。
その中でも花は手鏡を取り出し、身なりの最終チェックを怠らない。
しばらくするとエレベーターは止まり、ドアが開いた。
花は手鏡をカバンにしまい、はやる気持ちを抑えながら、一番奥の弘樹の部屋へと歩いていった。
ピンポーン
インターホンを押すと、部屋から足音が聞こえ、扉が開いた。
「いらっしゃい」
中からは、長袖のTシャツにジーンズというラフな格好の弘樹が顔を出した。
弘樹が軽く微笑み、扉を大きく開けて、花に入るよう促す。
花は照れたように会釈して、中へと入った。
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