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洗い物や洗濯などの家事もぬかりなく行われていることに、花は少々落胆した。
好きな男の世話をしたいと願うのは、特別なことではない。
「…あ、晩御飯まだでしょ?何か作るよ!
カレーかシチューか…日持ちするやつ作るからお姉さんと食べて?」
そう言いながら花はスーツの上着を脱いで、それもソファに掛けた。
そしてキッチンへと向かおうとした瞬間、弘樹がぐいっと花の腕を引っ張った。
「きゃっ!」
気付くと花は弘樹の腕の中にいた。
「…そんなのいいから…あっち行こうか」
弘樹がベッドルームを指差す。
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