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外来の診察時、患者さんの言葉でよく耳にする言葉がある。
「最近テレビで見たんですが、私も○○の病気ではないでしょうか?心配なので検査してください!」
・・・
頭痛があれば「脳出血まそたは脳梗塞ではないだろうか」
食事量が減るなどの消化器症状があれば「胃癌ではないだろうか」
乳房の痛みがあれば「乳癌ではないだろうか」
・・・
訴えは様々であるが、共通して言える事は、テレビの報道が人に与える影響力は凄まじい。
その分野におけるスペシャリスト医師達がズラリと並び、
「もしかしたら・・・」「今後の可能性として・・・」などと難しい病の名を挙げ、ゲストを失笑させている番組を私も見たことがある。
医療現場と無関係なさ生活をしている人たちは、一つでも症状が当てはまれば「もしかして私も?」と不安になる。
不安になれば、それまでさほど気にならなかった症状だとしても検査をしてくれと病院に駆け込む。
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