542人が本棚に入れています
本棚に追加
「検査結果は後日郵送らしい。うわぁ脳細胞潰れてて期末悪かったらどうしよう」
病院を出て、夕暮れの道を歩きながらひなたがそう言った。
「あれ以上点数下がらんやろ」
亮ちゃんが相変わらずニヤニヤしながら言って、それを見たひなたはシャー!と野良猫よろしく威嚇するポーズを取ると、うるさい!と怒鳴った。
「錦戸もあんまし変わんないじゃん!」
「アホ、10点代と20点代の差はでかいんじゃ」
「いや、どっちにしろ赤点やから」
珍しくたつよしがツッコミを入れたかと思うと、
「ほなまた明日」
と手を振った。
突然何事や、とまわりを見回すと、いつの間にかかなり歩いてきたらしくたつよしの家の前だった。
最初のコメントを投稿しよう!