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「…しっかしアホやなぁ、トラックと衝突て」
俺の後からクールに歩いてきていた亮ちゃんが毒を吐いて、ククッと笑いを漏らす。
「鼻に怪我は、お約束すぎやろ」
「うるさいなぁ、はときどは」
ひなたは眉を寄せて言い、自分の鼻に貼られた絆創膏を撫でる。
「はときど言うな。…まぁ、トラックとバトってそんだけの傷で終われんのはお前くらいやな」
「キセキだよ、ホント」
あっはっは、とひなたは明るく笑って、心配した?と俺達を見回す。
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