・プロローグ。黒き翼,白き翼

2/2
前へ
/93ページ
次へ
 その後の世界は正に地獄。  人々は絶望し、希望は消え、明日を待ち望む者は誰ひとりいない。 と誰もが思っていただろう。  しかし、人は皆誰もが希望という種を持っているものだ。  神々は人間を憎み、彼らに闇を向けるようになった。  闇の正体、それはモンスター。  闇の世界より連れてこられたそれは、神々に従いただ人間を襲った。  そんな最悪の世界に一筋の光が見える。  人々はそれを救世主、勇者と読んだ。  勇者は仲間5人を連れ、神々を倒すべく、魔界へと旅立った。  倒すべき邪神、グラスノーチス。  魔王と呼ばれる者だ。  その邪神はどの冥界の神よりも強く、天界の神さえも手が出せなかった。  しかしそんな神に勝つためには、どうしても光の力が必要だった。  彼ら勇者一行は数々の試練を通過し、天界の神に認められた。  天界は勇者一行に力を与え、祝福を送った。  その後、勇者一行は魔王を倒し、世界を救った。  天界は魔界を封じ、天界、人界、魔界と三つに分け、それらの世界が交じり合わないようにある誓いを立てた。 「魔、開かれし時。天、力を与え。人、魔を討たん。」  その後、人間を認める種族が人界に戻り、数百年、数千年という平和が訪れる事となる。
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加