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「……………」
「……………(≡3≡)ノ?」
二人は見詰め合ったまま、お互いに固まってしまった。
体育館から離れた校舎の微かなざわめきと、風に揺られる木々の音が二人の間を抜けていった。
「「……………ぶっ❗」」
しばらく固まった後、二人は何故かこの状況が可笑しくなって、吹き出し笑い合った。
「あはははっ❗やだ、もぅ。びっくりしたぁ~」
少女は余程可笑しかったのか、先程の不安な気持ちも忘れ、目に涙を溜めながらお腹を抱えて笑った。
それを見た彼は、嬉しそうに笑って彼女に話しかけた。
「おいら、さめ吉って言うんだ。さめちゃんでもさめっちでも好きに呼んでくれたら良いよ~(≡▽≡)🎵」
くすくすと笑いながら、今度は少女が自己紹介をする。
「私、コバルトって言うの。よろしくね」
そう言って、さめ吉とコバルトはまた笑い合った。
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