配偶者

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配偶者という単語で思い出した話がある。これはまだ最近の話。まだあまり綴ってはいないが、私の周りの一部地域では彼が勉強に関してはお馬鹿という事実をみんな知っている(笑)彼は国語の成績が『1』だったという男で、読み書き及び文の理解力がめっぽう弱い。もちろん新聞も読めるし計算ぐらい出来る。しかしネプリーグでの位置は、間違いなく原田タイゾウだ。ネプリーグでは目玉が飛び出る珍回答でたまげるのが常。そんな彼と私が去年、車を買った時のローンの書類だか年末調整の書類を書いていた時、まずは先に彼が『配偶者あり』と記載し、私に回してきた。彼の前で必要事項を記入してゆく私。すると彼から「違うでしょ!」と突っ込みが入った。それは配偶者の欄だ。「何?どこが違うの?」 「配偶者ありじゃないでしょ!」 「は?」 「だ~か~ら、ニャンニャンは俺の妻だから配偶者なしでしょ!」 彼はムキになって言っているので冗談ではないらしい。私はと言えば結婚して約13年?(よく覚えてない笑)自分の配偶者が『配偶者』の意味さえ、わからなかった事に呆れ返っていて反撃が遅れた。私の顔を見てますます言い切るネズミちゃん。自信満々だ。 「馬鹿ぁー!携帯で配偶者の意味、調べてこーい!」怒号一発。「ぁ?…」 携帯片手に寝室へと引っ込んだ彼。この時、実は私の妹が遊びに来ていて、私の後ろでマンガを読みつつ一連の話を聞いていた。彼女はネズミちゃんを昔からよく知っている。そんな妹が棒読みで後ろから言う…。「配偶者…連れ合い、夫婦の片割れの事」  吹き出したね、私は。 そこへ頭を掻きながら、てへッという顔をして戻ってきたネズミ氏。 「わかったニャ~」 「私に配偶者なしなら、テメェもなしだー!覚えとけー!こんの馬鹿ちーん!」「知らんかったもん」 「世の常識だ!勉強しろ!」と言いながらネタが出来たとほくそ笑む私。こんな事が玉に飛び出ては私を驚かせる(…また、情けない気持ちにもさせる)ネズミちゃんの物語はまだまだある。自分の配偶者が配偶者というその意味をわかっていなかった時の配偶者の気持ち…わかる人いるかな?(笑)いるといいな…希望的観測だけど。無理かな。無理だな。ギャグで言うなら有りだけど真顔でムキになって言う奴は日本のどこにもいない…と思う(まだ諦めきれない希望的観測)日本も広いから(笑)
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