配偶者

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彼にも得意な分野はある。それは『車』と『釣り』だ。それは私より彼の方が断然、よく知っている。単に私が興味ないから知らないという部分もある。しかし私にタイヤ交換は出来ないから、タイヤ交換その他が出来る彼は少なくとも私よりは『車』に関して知っているといえよう。長いこと彼はガソリンスタンドに勤務してたし、大型車を専門に扱うタイヤ屋に居たこともある。でも初めて就職したのは料亭(笑)調理師免許をもつ彼だが、その腕は専らウチで披露されるのみだ。その辺りの細かい経緯は当時、疎遠だったのでよく知らない。私は私に出来ない事が出来る人を単純に尊敬する。素直に人を誉める事が出来るしムキに張り合う事もない。私はあくまでもマイペースなB型だ。自分の興味があることには、とことん拘り追求し網羅しようとする凝り性だが、世間でどんなに流行っていても興味がなければ見向きもしない。B型の典型的なタイプだ。対する彼はA型だ。世間から遅れている自分(例えばパソコン)を凄く気にする。興味があっても形から入るタイプでお金がなくてもやれる趣味がない。私はお金がないならないでやれる趣味が多い。こうやって書いてると彼と私は本当に共通点がない…と再認識する。『デコトラ』が大好きでカミオンとか買って眺めてる彼の姿には哀愁さえ漂う。デコトラ…目立つ…人目を魅く…好き。コンパクトなサイズのネズミちゃんは目立ちたがり屋だが、シャイである。矛盾しているが本当だ。小さな体がコンプレックスなのか、デカイ車に憧れるようだ。私はハッキリいって痩せていない。軽く標準OVERだ。自信をもつことではないが、それには自信がある(苦笑)人はいつも無いものねだり。私は自分の体型をさておき、どうやら細身の男性が好きらしい。おまけにどうやら面食い。三次元の男ではどうにもならない。必殺技をもつ男が好き♪つまり腐女子という奴である。もちろん彼は知っている。私が自費出版の本を読んでると「また妖しい本読んで~」と来る。えぇ!彼が言う所の妖しい本♪大好きだ!それで深く潤う自分がいる。人それぞれ色々だ。それ系の話題しか話せない腐女子では社会生活を普通に過ごすのは、ちょっと辛い。だから普通の話題も豊富に取り揃えて擬態をするがマイペースな私は、基本的に隠さない。ただ話題がいっぱいある為(笑)腐女子ネタまでいかなくても会話は十分、成立する。要は引き出しを如何に多く持つかがポイントだ。
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