ぷにぷに

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. . . 「ほっほっほっ」 「ええと、それでですね我が校は貴方のような優秀な生徒を迎えることができて大変嬉しく…」 入学式も終わって、さあ帰るかというときに呼び止められて、俺は今、応接室にいる。 冷や汗を拭いながら話しているのがこの学校の教頭。 ちなみに呼び止めたのもさっきからどもりながらも必死に喋っているこの教頭。 実年齢は知らないが外見は20代後半…くらいか?てっきり新米教師かと思っていた分俺は教頭と名乗られてなかなか驚いた。 そういえば遠くて顔は見えなかったが入学式の時の教頭の挨拶もこの声だったな。 確か名前は相葉千春(あいばちはる)。 なんていうか、生真面目そうな男だ。 生徒なめられてそうだな。 それにしてもな大げさな対応…まあこんなことはしょっちゅう。 御澤家の人間で、天才なんて人間が入学してきたとなっては学校側としては無視出来ないんだろう。 公立だからまだいいが私立だったらもっと大袈裟で最悪だしな。 それもこの学校を選んだ一つの理由。 中学のとき少しだけ通った私立の中学でそれは思いしらされたから。 煩わしいが慣れてしまった。
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