「俺に惚れるか?」

36/40
前へ
/429ページ
次へ
「藤永先ぱああああい!!!!!」 痛みに耐えられず フィールドに転げていると、 俺の聞きたかった声が 聞こえてきた 「お前… フィールドに入ってくるのは まずいだろ…」 俺は苦笑しながら 駆け寄ってくる柳瀬を見つめた 「先輩ぃ…」 柳瀬は泣きながら 俺を抱き起こした 「…良かったです…」 「ああ お前の声 ちゃんと聞こえたからな」 俺はふっと笑顔見せた 「あの藤永が… …笑った…」 部員たちがざわめきだす 「先輩、行きましょう? 私 怪我の手当てしてあげます」 柳瀬の小さい肩を借りながら、 俺は控え室に向かった 「藤永が… 素直に女の子の 言うこと聞いてる」 部員たちはポカンと 口を開いていた .
/429ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54258人が本棚に入れています
本棚に追加