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「藤永先ぱああああい!!!!!」
痛みに耐えられず
フィールドに転げていると、
俺の聞きたかった声が
聞こえてきた
「お前…
フィールドに入ってくるのは
まずいだろ…」
俺は苦笑しながら
駆け寄ってくる柳瀬を見つめた
「先輩ぃ…」
柳瀬は泣きながら
俺を抱き起こした
「…良かったです…」
「ああ
お前の声
ちゃんと聞こえたからな」
俺はふっと笑顔見せた
「あの藤永が…
…笑った…」
部員たちがざわめきだす
「先輩、行きましょう?
私
怪我の手当てしてあげます」
柳瀬の小さい肩を借りながら、
俺は控え室に向かった
「藤永が…
素直に女の子の
言うこと聞いてる」
部員たちはポカンと
口を開いていた
.
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