「俺に惚れるか?」

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─────… 誰もいない控え室 「先輩 お疲れ様でした 本当に強いんですねっ」 柳瀬は俺の手当てをしながら 小さくはにかんだ 「当たり前だ」 俺はふんっと鼻を鳴らすと 柳瀬を見つめた 柳瀬のこと… さっきまで煩わしいと 思っていたのに… 今は、こんなに… すると 突然柳瀬が顔を上げ 無邪気な笑顔を浮かべた 「藤永先輩 カッコ良かったです!!」 俺の胸に、何かが突き刺さった 今まで女に カッコいいなんて 何百回、 何千回と言われてきた なのに この胸を押し潰すような 甘い感覚はなんだ? 俺、今 純粋に嬉しいと思ってる .
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