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「久しぶり」 俺に話し掛けてきたコイツは天使 『なんだよ。大体ここは魔界だぞ!なんで天使がいるんだ!』 「魔界の門の門番に頼んだら、すんなりいれてくれたよ」 『ったく……』 コイツ、顔だけはいいもんな 門番が誘惑されるのも無理はない 『で?お前はいったいなにしにきたわけ?』 「つれないなぁ………せっかく会いに来てあげたのに………」 『それはご苦労さん。用事が済んだみたいだから早く帰れ』 コイツと会話してると疲れる 話が噛み合わないから 「恋人に会いに来たんだから、もうちょっといてもいいだろう?」 ほら。噛み合わない 『誰が恋人だ!!俺はお前が大嫌いだって言っただろ!!』 「…………照れ隠しも度が過ぎると可愛くないよ」 ムッとしたような表情で俺に近付いてくる 『照れ隠しじゃない!俺はお前みたいな奴が大っ嫌いだって言ってるのにお前がしつこいんだろ!!』 「……………口が悪いのは嫌いじゃないんだけど、いい加減にしないと口をふさぐよ?」  
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