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台風少女
外が忙しくカタカタと音が鳴る。
透き間風がうめき声をあげるとザァザァと雨が屋根に打ち付けた。
プルルと機械音が聞こえてきる。
手話機に耳を当てると聞き慣れた男性の声が聞こえてきた。
今日は休みだ
それを聞くなり思わずヨッシャと雄叫びをあげた。
一通り連絡事項を確認し合うと受話器を戻した。
真っ暗で何も見えない窓を見た。
ありがとう
そう呟くと真っ暗な窓が翡翠色に変わった。
どう致しまして
翡翠色の巨人は返事を返した。
これが私と彼との出会いだ。
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