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零番隊・設立!
江戸から明治にかわる少し前、新撰組は活躍していた。
しかし、新撰組が活躍した京の町に不思議な出来事が起きる。それは人が消えるということだった。
それで、新撰組局長・近藤勇は副長・土方歳三と共に対魔部隊・零番隊の設立を決定した。
近藤勇は数多くいる新撰組の隊士の中から霊感があり腕のたつ隊士を探した。しかし、隊士の中にこの二つの条件を持つ者はいなかった。
近藤勇は頭を抱えてしまった。少し気分を変えようと新人隊士達の訓練を見に行ってみた。新人隊士達はみんな竹刀を振るのは初めてのような太刀筋だった。
近藤は隊士達の周りを回ってみると、1人鋭い太刀筋の男がいた。
「鋭く舞うような剣でしょう。」
近藤に話かけてきたのは新撰組一番隊隊長・沖田総司だった。
「あの隊士の名は?」
近藤は沖田に聞いた。
「海藤 龍之介、元は寺の跡取りになるはずだったのに新撰組に入隊したそうです。」
近藤は寺の跡取りということに思いついた事があった。
「沖田、訓練が終わったら海藤を私の部屋に連れて来てくれ」
近藤は沖田にそう言うと自分の部屋に戻った。
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