First MAIL

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流は、怪我をしている友達を呼び出し、話しかけた。 「ねぇ、その怪我は嘘でしょ!」 そう言って、相手が話しかけようとしたが、トリック・動機を切り出す。 「その包帯の巻き方に違和感があるんだよ、君は右利き、俺はお前ん家に何度も行ってるから知ってるんだけど、お前の親は二人とも右利きなんだよ。でも、包帯の巻き方は、左利きの人の巻き方なんだよね…お前さ、もしかして、香織先生にやってもらったんだろ!あの先生は左利き、そして、今日は先生が早く来ていた。お前は来る時はいても早く学校に来るからな!んで香織先生の秘密を知ってるお前は、脅して包帯を巻かせたんだろ。」 クラスメートが話し掛けた。 「何でそんな事しなきゃいけないんだよ。」 流が言った。 「今日の午後からの全学年マラソンの為の仮病だよ。昨日休んだお前は、今日マラソンが有るのを忘れていた。そして、思い付いたのが足の怪我だ。たまたま運が良く香織先生の秘密を知っていたお前は、知らされたくなければ、保健室を開けろ。と言い、怪我をしているみたいにシップを張り、包帯を巻かせた…違うか?」 クラスメートが黙り込んだ。 流がまた話し掛けた。 「先生に巻いて貰ったのがミスだったな…なんで、巻いてもらったん?」 クラスメートは言った。 「何となく…先生可愛いじゃん…だから。」 流は思った。 『変態なだけかよ…』 その事は二人だけの秘密にし、クラスメートは一日嘘を付き続けていた。
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