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ボクは野良犬としてこの世に生まれてきた。
ボクの生まれたところはボクと同じ犬たちがたくさんいる山の中。
そして
ボクはちょっと前までママと兄ちゃんたちと一緒に暮らしていた。
たくさんの小鳥たちがさえずりあう。ボクたち兄弟は朝から晩までママの見守る中じゃれあった。
おいかけっこ
とっくみあい
たくさん遊んでお腹が空いたら、ママのお乳だ。
みんなで奪い合いながら飲んだ。
ボクは兄ちゃんたちに押しのけられてお乳にありつけないことがよくあった。
そんなときママは兄ちゃんたちが寝ているすきにボクにここっそりお乳をくれた。
ママはとてもあたたかくてボクは幸せというものを全身で感じていたと思う。
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