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遥か昔
太古の生き物が妖力を持った"物の怪"達が世界を支配していた時代があった。
その時代はまだ大いなる自然が大地を覆い、野生の動物達がそれぞれの運命を全うしていた。
コンクリートが地面を塞いだり、化学薬品が大地を汚すことなく。
ただ…
この時代でも小さな争いは起きていた。
元々違う種類の動物達が妖力を持ち言語を理解出来るようになると、当然のように自分とは違う外見の種族を否定した。
生き方や習性が違う生き物が互いに理解するには沢山の時間が必要だったのだろう。
まだまだ理解しあう為には時間が必要だった今、ほんの些細な出来事で物の怪達の不満が爆発したのだった。
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