物の怪の声

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その頃、犬神は静かに二匹の動きを見守っていた。 「私にもしものことがあっても、お前達は生きるんだよ?」 犬神は自分の部下達にそっと告げて、遠吠えをした。 犬神はこの争いの最後が見えたのかもしれない。 部下達は意味もわからず甘えた声を出して犬神にすり寄るだけだった。 三代勢力はそれぞれ準備を始める。 夜が明ければきっと、戦争が始まるから……。 それはとても静かな夜だった。 .
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