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日が沈んだ頃
「おはよう」
やっと、彼女は起きてきたようだ。
「今、夜だぞ。こんばんはだろ」
自分を放置して、いけしゃあしゃあと、夜まで寝ていた彼女に言ってやった。
「私はさっき起きたの」
少しムッとした感じで言い返してきた。
「それでも今は夜だろ」
平然とした口調を保ちつつ答える。
「じゃあ、起きたばかりなのに、こんばんはって言うの」
ちょっと、どうでもよくなってきたな。
「そう、そう」
自然と適当な相槌を打つ。
「えー、起きた後はやっぱおはようだよ」
もう、好きなようにすればいいさ。
END
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