…エーテル…

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ガバッ 「ハァハァハァ…、何だ…今のは…」 柊二は起き上がり呼吸を整え、立ち上がりながら周囲を見渡す。 「どこだよ…ここ…」 辺りはジャングルかと見紛う景色。眼前には常軌を逸する大樹。 柊二はとりあえず現状把握の為これまでの記憶を呼び起こす。 (確か学校行って、公園で飯食って、煙草吸って、桜を…あっ!) しかしあの歪んだ空間に触れた後の記憶がなく今の現状はどのようにも説明出来なかった。 仮説は1つ思い付くがあまりに非常識過ぎた。 しかしそこで樹齢何千年もあろう大樹の周りを蠢く4色の光が見えた。 「妖…精…?」 そこで柊二は悟った。その唯一信じる事ができる自分の目で見てしまったのだから。 「…異世界。」
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