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制服は第1ボタンまで外しているがそれ以外はキチンとした格好で、煙草を吸いながら歩いて学校へ向かう。
周りのおばさん達がなにやらコソコソ話し出すが、気にしない。
それは学校でも変わらず
(…ウザ。)
ガラッ
「…おはよう、原田さん。」
原田さんとは生徒指導担当のおばちゃんだ。って言っても30前半らしいが。
たまに連絡をとり心配してくれているのがわかるので柊二は学校にくればまず原田さんに挨拶をしに行くことにしていた。
「も~今何時だと思ってるんですか?」
「11時…過ぎですね。」
「は~、もう午前最後の授業始まってます。明日はもっと早く来て下さいね?」
「いや、早く起きたんですけど、いろんな人が…」
「ハイハイ、喧嘩も程々にしなさいね。あなたを心配する人はまだ、いるんですから。」
「…はい、それじゃあまた。」
柊二は軽く会釈をして職員室をあとにした。
あたりは授業中のせいか静かである。
(どうせもう昼休みだし…学食行こ。)
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