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「おばちゃん、これちょうだい。」
「またあんたは…ハイ2つで250円だよ。」
「あーあとコーヒー牛乳」
「ハイハイ、全部で350円ね。君はいつもだけど、ちゃんと授業受けなさいよ~?ここだって12時からなんだからね!」
「…どうもすんません。」
(はぁ~なんか覚えられてるし…)
毎回昼休み前に誰もいない学食に来てれば当たり前なのだが。
柊二が食堂で食事を済ませ食堂を後にすると学校が騒がしくなる。
(昼休みか。)
柊二とすれ違う生徒も増え喋り声も大きくなるが、皆柊二を見ると静かになる。
そんな中三人組の女子生徒の内一人が柊二を見つけると始めは他の生徒と同じように静かになるが、何を思ったのか柊二に駆け寄った。
「こ、こんにちわ…」
「ああ。………何?」
柊二は他の生徒が自分に近寄りたがらないのをわかっているので何か用でもあるのかと思い、立ち止まる。
「い、いえ…あのぉ……失礼しますッ!」
(何だ?今の………
まあ原田さんに会ったし、なんか疲れたからもう授業いいや。)
理由は簡単、メンドイそれだけのことで授業をサボり柊二は学校近くの公園に向かうことにした。
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