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【ピピピッ!ピピピッ!】
目覚まし時計が、今日も変わらない朝を連れてきたらしい。
「むぅ…煩せェ…」
鳴り響く目覚ましを黙らせた時には、既に起床時間を30分程過ぎていた。
昨夜は彼女の瞳と他愛のない内容で長電話をして、2時間前に寝たのだが…どうもそれが今朝の敗因らしい。
「ふぁ…まぁどーせ遅刻だし、ゆっくり珈琲でも飲んで昼くらいから重役出勤しますかね!」
希は開き直って布団を蹴飛ばし、一度だけ大きな伸びと欠伸をし、階段を降りる事にした。
瞳はまだ寝てるのだろうなと思いつつ階段を降りていたのだが、何故かいつもより階段を下るのに所要する時間を長く感じた。
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