第一節 『UPHEAVAL』

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『なあ、ガヴァルトス、やっぱりお前も大陸に行ってみて、いろ~んなものをみてみたいよな?』 とフィロスは顔を輝かせて弟に聞いた。 『もちろんだよ……ただ、お母さんとお父さんが許してくれるかなぁ』 『多分許してくれないよな。あのおじさんが言うにはなかなか危険そうだし、そこらを散歩するのとはわけが違うみたいだからな』 ガヴァルトスはしばらく考えていたが 『じゃあ、こっそり抜け出しちゃおうよ。大丈夫だって、確かにお母さんとお父さんには迷惑はかかるけど、また戻ってくればいいんだって』 そう言った。 『じゃあそうしようか。準備はしっかり整えておけよ。なにせ結構難路らしいからさ』 春の風が舞う島で、2人の少年の心は、これからまだ見ぬものを見れるうれしさで、舞い上がっていた。
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