『客』

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それから何ヵ月か過ぎて「アキ」以外にも何人か客が出来た🎵 そんなある日の帰り道でのこと。 バスで帰ったり、お酒を飲まない日は車で帰ったりしてしてた。 その時は車で帰ってた。 車で帰る時は極度の疲労と仕事からの解放感で、運転中に眠くなることがよくあって、事故したりするほどだった💦 仕事中何人かの客と話をしている時に何度か言った覚えがある。 「最近よく運転中に眠くなったりするからマヂで危ないし怖いんだょね➰」って。 それで帰り道にいつもどおり眠くなってて「…ヤバいな…」って思ってた時に携帯が鳴った📱 こんな時間に誰から?と思いながら近くのコンビニまで行き、携帯を開いた。 「アキ」だった。 「…もしもし?」 「もしもーし➰今帰ってるの?」 「…そうだよ」 「大丈夫?眠くない?前に帰りによく眠くなるって言ってたからさ💦」 なんかちょっと嬉しかった😁 「全然大丈夫ぢゃなかったし。ちょうど寝かかった時に電話があったからマヂ助かったよ💦ありがと〓」 「そうだったの⁉よかったぁ💦本当電話してよかった😢」 「ってかなんで起きてるの?遊んでたとか?」 その時はもぉ日が出てて、だいたい8時くらいだった。 「今日は遊んでないよ➰これくらいの時間に帰るって前に言ってたから、わざわざ携帯のアラーム設定して今さっき起きたばっかだょ〓眠いからまた寝るけどね➰今日は仕事も休みだしさっ」 「……本当に⁉マヂで⁉すごいなお前わっ💦どんなけ俺のこと好きなんだよっハハッ😁」 とか言いながら笑って喋ったけど、本当は全然笑えなかった。 「アキ」はただの「客」で、どこにでもいるような女の子で他の客と同じで店での僕にしか興味がないと思ってた。 でもこんな俺のために…… お前にウソつきまくってる俺のために…… こんなことしてもらったこと今までないし…… こんなに優しくしてもらったことない…… 本当はその時言いたかった。 単純に嬉しいってもんぢゃなかった。
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