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「…。」
「それで、あの者たちが町の者たちに手当てをしてもらっている会話を聞いたのですが、どうも清洲のご家中の者たちらしいです。」
「…。」
「吉法師様、聞いておられますか?」
と言うと、日吉はぎょっとした。
吉法師の顔が火の明かりのせいかもしれないが、鬼のような形相になっていた。
「であるか。卑劣な…。犬、ついて参れ!」
鬼のような形相になった吉法師は馬に飛び乗り、犬千代を従えて城に駆けて行った。
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