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新任式が終わり、萌たちは教室に戻った。
「悠、大丈夫?」
萌は悠に声を掛けた。
「んー。まだダメだわ。」
ショックは大きかったようだ。
「あー、文兄に騙された!!」
「誰が騙したって?」
ガラリと教室の扉が開き、文祈が入ってきた。
他の生徒は速やかに自分の席に着いた。
「文兄!!」
バンと机を叩いて、悠が立ち上がった。
そのまま掴みかかりそうな勢いだ。
「どうして黙ってたんだよ!!」
「お前が嫌がるからに決まってんだろ。それと、ここは学校だ。オレのことは高橋先生と呼んでもらおうか?」
ググッと我慢の悠。
「じゃ、お前らも席に着け。」
三人は慌てて席に着いた。
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