発覚

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幸廷はずっと眺めていた。 あの表情、あの声、何故だか既視感を感じる。 『幸ちゃん。』 幸廷はハッとした。 呼ばれて、この既視感の正体がやっと分かったのだ。 『そうか、似てるんだ。あの子とオレの……』 「蓉木先生、どうですか?」 萌が尋ねた。 「ん、ああ、いいんじゃないか?」 幸廷は適当に返事をしてしまった。 「えっ!?いいんですか?」 驚く萌。 「いいじゃん、いいじゃん。蓉木先生もそう言ってることだし。じゃ、けって~い♪先生、後でやっぱナシはダメですからね。あ、何なら文兄にもやらせますから。」 悠はニヤニヤしている。 「え?」 「では、文化祭は『桃』の販売と展示とコスプレと言うことで。」 「ええっ!?」 萌の一言に、当然幸廷は驚いた。
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