32人が本棚に入れています
本棚に追加
「夜天く~ん!今日誕生日だよねっ?おめでとう!」
「月野…そっか、すっかり忘れてたよ。ありがとう。」
「でね、プレゼントなんだけど~今日一日あたしが何でも言う事聞くってどう?」
月野うさぎ…最初の頃は正直気にくわなかった。
この誰にでも笑いかけて、純粋で真っすぐな所が許せなかった。
何も知らないくせに…って…。
でも、いつからだろう?
そんな彼女に惹かれている自分に気がついた。
地球に来てから、ずって張り詰めていて、焦っていて、笑う事なんかなかった。
でも、このコがいると回りの空気が和らいで、明るくなって、知らず知らずのうちに笑顔になる。
仲間の…星野の大切なコ。それは、分かってる。でも……。
「それいいね。何でも言う事聞いてくれるんでしょ?」
「うん!肩揉みでも何でもしちゃうわよ!代わりに宿題やるとかは無理だけど(笑)」
「いや、それは期待してないけど…。」
「ひど~い!」
「ちょっと待て!!」
話が進んでいく夜天とうさぎの間に血相を変えた星野が無理矢理割り込んできた。
最初のコメントを投稿しよう!