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俺の鼻が察知したのは脳みそがふわふわになってしまいそうな甘ーい香り。
「あっ」
それと同時に虫のような微かな声。
横を見ると見知らぬ女子の顔があった。しかも恋人同士でもあまりない超至近距離。思わず俺は脱ぎかけていた靴のまま後ろへ飛んでいた。
一方その女の子も俺を驚愕の眼差しで見ている。
短めに切り揃えられている髪の毛。その小柄な顔に反して瞳は大きく、丸い眼鏡で守られていた。しゃがんだ状態でも、中を拝める角度が見つからないであろう長めのスカートは、彼女が真面目な性格だという印象醸し出している。
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