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よせては返す波のリズム 月を写して静かに唄う 微笑み返す君の笑顔が 月に照らされて綺麗だった 海のゆりかごに光が一つ 「淋しそうだよ」って君が言うから 花火をつけて照らす月に 「愛してます」とそっとつぶやく 波音に消され 聞き返す君に 「何でもないよ」って 笑ってごまかした このまま二人はどこまでこの夜を越えてゆけるだろうか いつまでも君が笑うその時は夜空で君を照らした僕の下でいて… 白い吐息を列んで吐いて 静かな夜空を少し暖めた 後ろ振り向けば足跡二つ 明日になれば溶けてしまうのか 日が早く落ちて 永い夜が来る 僕等は見失わないように 繋ぐ手をー… 何処まで二人はこの薄暗い闇の中に道を灯せるだろうか 雲に隠れたあの月に代わって君の笑顔決して曇らせぬ様に このまま二人はこの風に乗って凍える日々を越えて行こうか いつまでもイビツな形の僕でも 隣の君を…ラララ… よせては返す波のリズム 僕を写して静に唄う…
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