拾われた少年

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拾われた少年

どんより雲の下、少年ゎ今にも泣きそうな表情で空を見上げていた    「迷子になったの?」などと通りすがりの大人ゎ声をかけるが、少年ゎ首を横に振るだけだ    大人ゎ眉間に皺を寄せ、少年の前からいなくなる    少年ゎ急に前進した    何時間も動かなかった少年ゎ、自分でもびっくりした  後ろから誰かに押されたのだ    「だれ?」    振り返ると、綿飴のょぅな真っ白い羊が浮いていた
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