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そして実は少年に話しかけた。
「こんにちは。俺、森高実って言います」
「馬鹿かお前、今さっき自分で自己紹介したばっかしなのになに二度自己紹介してんだよ」
少年は呆れた顔で実に言った。
――ブチッ
実の頭から何か潰れた音がした。そして実は怒鳴った。
「あんだと、このパッツンがーーッ!!」
「ハッ!?」
「お前な、俺が自己紹介二度したことがそんなに馬鹿か!?ああ!!このパッツン!!」
――ブチッ
少年のほうからも何か潰れた音がした。
「パッツンじゃねぇーよ!
この男女が!」
――ブチッ
「ウッセーそっちこそ男女のくせに言ってんじゃねぇーよ!!このポニーが!!」
――ブチッ
「テメェーいい度胸してんじゃねぇーか・・・」
少年は立ち上がった。
「殺んのか!喧嘩なら負けねぇーぞ!!」
「上等だ!」
二人はちょうど背が同じくらいなので、でことでこをぶつけてあっている。
そんな二人から黒いオーラが出ていた。
「止めろっての」
その時、一人の男の子の声がした。
――誰だよ。今から楽しい楽しいゲーム始めようとしてたのに・・・。
実はそう思い、声がした方向に顔を向けた。
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