第十二話・再生

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神々しい光が目の前を照らす。 あまりに神々しくてジャンは目を開けた途端、一瞬目が眩んだ。 成程、ここが天国か。 同時によく俺みたいな人間が天国に行けたなぁとジャンは思わずつまらない事に感激してしまった。 しかし、やがて目が慣れていくにつれ見えてきたのはただベッドとドアがある全体が真っ白な部屋だった。 人間が創造していたものとはかけはなれている。 ・・・何なんだここは。 天国は個室まで用意してくれるのか? ジャンは壁の一画にあるドアを開けようとしたが開かなかったのでジャンはとりあえずベッドに横になった。 そしてこうやって考えに思いを巡らせているとあいつの顔が思い浮かぶ。 アンナ・・・・・お前本当に変わってしまったんだな。 しばらくすると一人の女がドアから入って来た。 ヘレンだった。 「ヘレン、お前も天国に来たのか!!?」 「何を間の抜けた事を言ってるの?ここは天国でもなければ地獄でもない、現実よ。」
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