18人が本棚に入れています
本棚に追加
「また光くんファンでしょ?モテるもんね。光くん。」
髪をいじりながら
菜々子ちゃんは
呆れたようにいう。
……あれは、ファンなんだ。
「どうして光はモテるのかなあ?あたしにはさっぱりわかんないよ。」
またはぁー…とため息をついた。
だってね?
背は170センチで
大きいともいえないし。
性格だって…
すぐあたしのこと
からかったりするんだもんっ!
とにかく、あたしには
今の今まで弟にしか
みえていない光を…
カッコいいだとか
好きになったりだとか
全然思わない。
「…おっ?!噂をすれば!光くん登場じゃない??」
「え…っ?!」
「果ー穂ーちゃんっ♪」
教室のドアの方から
明らかに菜々子ちゃんと
違う声が聞こえてきた。
くるりと体を回転させると
「暇だから来ちゃった☆」
てへっと笑いそういうと
光はあたしの首に手を回し
抱きついてきた。
周りの目!周りの目っ!
ヤバイんだってば~泣
最初のコメントを投稿しよう!