モテモテ。

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「また光くんファンでしょ?モテるもんね。光くん。」 髪をいじりながら 菜々子ちゃんは 呆れたようにいう。 ……あれは、ファンなんだ。 「どうして光はモテるのかなあ?あたしにはさっぱりわかんないよ。」 またはぁー…とため息をついた。 だってね? 背は170センチで 大きいともいえないし。 性格だって… すぐあたしのこと からかったりするんだもんっ! とにかく、あたしには 今の今まで弟にしか みえていない光を… カッコいいだとか 好きになったりだとか 全然思わない。 「…おっ?!噂をすれば!光くん登場じゃない??」 「え…っ?!」 「果ー穂ーちゃんっ♪」 教室のドアの方から 明らかに菜々子ちゃんと 違う声が聞こえてきた。 くるりと体を回転させると 「暇だから来ちゃった☆」 てへっと笑いそういうと 光はあたしの首に手を回し 抱きついてきた。 周りの目!周りの目っ! ヤバイんだってば~泣
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