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「ちょっ…分かったから離れてくれない?」
あたしは光を睨みながらいう。
「えー、なんでだよー?!」
と、言いながらも
あたしの首にある手を
離そうとはしない。
少しは周りの目を気にしてよっ!
「なんでじゃないでしょ?!嫌なものは嫌なのっ!」
そう言うと光は
口を尖らせ、ちぇっと
言いながら手を離した。
今だに感じる視線。
高校に入って一年間は
こんなことは何もなかった。
二年目。
光がこの高校に来てから
あたしにはヒリヒリとした
視線が毎日のようにある。
もう慣れたけど。
でも、さすがに抱きつかれたら
いつ殺されるかわからない。
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